
久々に妻と2人の夜を過ごす約束をしていた工事現場の監督ニック。だが、緊急の仕事で帰宅できない。失意に打ちのめされた妻のメイベルは夜の街をさまよい、行きずりの男を家に連れ込む。そして、この夜をきっかけにメイベルの奇矯な振舞いはエスカレート、思いあまったニックは彼女を入院させることにするが──。
精神のバランスを崩した妻と、彼女を狂おしいほどの愛で見守る無骨な夫を描いたカサヴェテスの代表作。製作は『グロリア』(80)などでも製作を務め、写真家でもあるサム・ショウが担当。夫婦を演じるのはカサヴェテスの旧友ピーター・フォークとジーナ・ローランズ。フォークは本作の製作費の半分を「刑事コロンボ」のギャラから出資し、残りはカサヴェテスが自宅を抵当に入れて調達した。