
マンハッタンに暮らすアフロアメリカ系の三兄妹=ヒュー、ベン、レリア。クラブ歌手のヒューは、ストリップの前座や司会の仕事を嫌々引き受けている。白人に近い外見のレリアは、パーティで出会った白人青年トニーと結ばれるが、レリアが黒人と知った彼は態度を豹変させ、彼女を深く傷つける。そして、トランペット奏者を夢見るベンはうだつの上がらない毎日に苛立ちをつのらせていた……。
カサヴェテスが俳優仲間たちと制作した記念すべき監督処女作にして、インディペンデント映画の金字塔。兄妹が白人社会の中で味わう疎外感をNYの風景の中に描き出し、フランスのヌーヴェル・ヴァーグにも多大な影響を与えた。出演者は無名の新人、セリフは全て即興によるもの。ジャズ界の巨人チャールズ・ミンガスの音楽が映画にさらなる陰影を加えている。