スール その先は……愛

データ

監督 ジャン=ジャック・アノー
出演 エヴェレット・マッギル
レイ・ドーン・チョン
ロン・パールマン
ナミール・エル・カディ
製作年 1981年
製作国 フランス=カナダ
上映時間 96分
サイズ シネマスコープサイズ/スクイーズ
音声  ステレオ
カラー/モノクロ カラー

単品未発売

内容

アルゼンチンの軍事独裁政権がようやく終わりを迎えた1983年、政治犯として5年間投獄されていたフロレアルが釈放された。妻と息子の待つ家に向かうフロレアルだが、5年という長い年月の間に自分と家族の間に起こったあれこれに思いを馳せる。家に帰ることを躊躇し始めてしまう。何よりも、自分の不在の間にフランスの友人と新たな愛を育んでいた妻のロシとどう対面すれば良いのか……。
 8年間にわたる亡命生活を終えてアルゼンチンに戻ったフェルナンド・E・ソラナスが祖国で撮った復帰第一作。前作同様全4章で構成され、釈放された主人公の一夜に自身の体験、想いを存分に託している。映画は主人公の現在と回想、さらには死んだはずの主人公の友も登場。青を基調とした夜の情景には常にスモークや紙切れが舞い、一種のファンタジーの様相も帯びている。音楽は前作と同様アストル・ピアソラが担当、劇中には名歌手ロベルト・ゴジェネチェやバンドネオン奏者ネストル・マルコーニも登場し、夜の路上で哀切のタンゴを奏でる。なおタイトルの「スール」はスペイン語の「南」の意味で、劇中に出てくるカフェの名前であり、劇中で使われるタンゴの名曲のタイトルでもあり、南アメリカ全体がひとつの民主主義国家となることを願うキーワードでもある。
1988年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞
1988年ハバナニューラテンアメリカ映画祭・グランプリ(グランド・コーラル賞)・最優秀映画賞・撮影賞・編集賞