
原題:Le Diable probablement
監督:ロベール・ブレッソン
出演:アントワーヌ・モニエ/ティナ・イリサリ/アンリ・ド・モーブラン/レティシア・カルカノ
製作年:1977年
製作国:フランス
上映時間:93分(PAL原版)
サイズ:スタンダード
音声:フランス語モノラル ドルビーデジタル2.0
カラー
品番:KKDS-419
価格:単品未発売
世界に対する倫理規範を失った虚無的個人の危機を描く、ブレッソンの最も終末論的な作品
【日本劇場未公開/初ソフト化】
1976年夏のパリで撮影された本作『たぶん悪魔が』は、社会常識が激変したポスト'68年の知識青年層のシニシズム、地球レベルでの環境破壊の不安を背景とした作品である。ブレッソン自身はこの終末論的な映画を作った動機として、〈人々がすべてに対してもたらす浪費〉、〈まもなく個人の存在しなくなる大衆文明〉、〈常軌を逸した社会不安〉、〈人々がそのおかげで生きていると信じていたものによって滅びてしまうような破壊の大規模な企て〉、〈一部のより明晰な青年を除く人々の驚くべき無関心〉を挙げている。
“ペール・ラシェーズ墓地で青年が自殺”との新聞記事に続き、“自殺でなく他殺”との記事。その半年前、ドロップアウトした上流階級の知識人青年シャルルはいかなる政治的主張にも懐疑的だ。彼の友人の生態学者ミシェルは環境破壊の問題を訴える。まじめなミシェルの恋人アルベルトは両親のアパートを家出し、シャルルと同棲を始める。だが次第に、シャルルの自殺願望は強まってゆく。もう一人の女友達エドヴィージュの家で暮らし始めた彼は、友人の麻薬中毒者ヴァランタンの犯した窃盗のせいで警察に連行され、一層虚無的になる。
1977年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞
*解説ブックレット(24P)
*オリジナル劇場版予告篇