監督・製作:シグ・ショア

1919年、ニューヨーク生まれ。第二次大戦中は航空隊で操縦桿を握った。戦後は広告関係の仕事に従事していたが、'50年代以降、プロデューサーや監督としてテレビ、映画などで活躍。冷戦時代にはロシア映画の輸入も行い、さらにはトリュフォーやアラン・レネらの作品の配給も手がけるなど、様々な形で映画産業に携わっていた。シグ・ショアの名は『スーパーフライ』('72)の製作として有名だが、'90年には続編を自ら監督した。また本作品には、ハーヴェイ・カイテルが仕事の相談をする前社長役で登場する。2006年死去。

原作・脚本:ロバート・リプサイト

1938年、ニューヨーク生まれ。教師の家庭に生まれ、大学卒業後はニューヨークタイムズで雑用係として働き始める。その後、スポーツコラムニストとなり小説も発表、ジャーナリストとしての顔も持つ。本作はリプサイトのオリジナル・ストーリー。

音楽:アース・ウィンド&ファイアー/モーリス・ホワイト
【アース・ウィンド&ファイアー (Earth, Wind & Fire/EWF)】

アメリカの伝説的なファンクミュージックグループ。元ラムゼイ・ルイス・トリオのモーリス・ホワイトが、1969年にEWFの前身となるソルティ・ペパーズを結成。'70年にアース・ウィンド&ファイアーと名を変えてワーナーと契約しアルバムを発表。グループ名は占星術と古代哲学が定義する基本物質から、Earth, Wind & Fire(土と風と火)とした。アフリカの民俗楽器カリンバ(親指ピアノ)を弾きながら歌うモーリス・ホワイトと超絶のハイトーン・ヴォイスを聴かせるフィリップ・ベイリーとのツイン・ヴォーカル、グルーヴに溢れたベースやドラム、華やかなホーン・セクション(日本には彼らの真似をしたスペクトラムというグループもあった)、ジャズやブラジル音楽を取り入れた多彩なサウンド、神秘的な歌詞が人気となり、「シャイニング・スター」「ブギー・ワンダーランド」「セプテンバー」など数々のヒット作を生み出す。全盛期の壮大な宇宙観に溢れたジャケットを、日本人アーティスト長岡秀星が手がけたことも話題を呼んだ。本作のサントラである「暗黒への挑戦」は、全米のアルバム・チャート第1位に輝き、プラチナ・ディスクを獲得。日本での人気は本国アメリカを凌ぎ、'70年代のディスコ世代にとってもカリスマ的存在だが、近年では若い層からもリバイバル的な支持を集め、昨年も日本武道館で公演を行うなど、何度となく来日している。モーリス・ホワイトのパーキンソン病悪化のため、オリジナル・メンバーでの雄姿を見る機会はもうないと言われている。

モーリス・ホワイト【モーリス・ホワイト】

1941年、メンフィス生まれ。EW&Fのリーダーであり、エモーションズ、ラムゼイ・ルイス、デニース・ウィリアムズら数多くのアーティストのプロデュースも手がける。'80年代後半よりパーキンソン病を患い、残念ながら最近はツアーにも参加していない。

撮影:アラン・メッツガー

編集:ブルース・ウィトキン